耳掃除はすべきなのか?
ネコ耳とこな耳では違う耳鼻科の先生から勉強させていただいた
耳掃除に気をつけるベシ!
2023年8月のある朝、洗面所にて、
最近どうも左耳に耳垢が溜まっているような気がするので、少しは取った方が良いだろうと考え、綿棒を入れて見る。
すると・・・
その瞬間、耳のトンネルが塞がったような感覚に襲われる。 耳垢を取るつもりが、逆に奥に押し込んでしまい、トンネルが閉塞したんじゃないか?
左耳が変だ! 例えれば、急に高い場所へ登って気圧が変化したときに感じるような違和感。
スマホの音楽をかけて右耳に近づければ大きく聞こえるのに、右耳を塞いで左耳に近づけると、10分の1くらいの音量にしか聞こえない。
ゲップをすると、一瞬左耳の中の圧力が高まって、「パンッ!」と空気が抜ける感覚。 その瞬間、痛い。
( ̄~ ̄。)
でもそのうち、何かの拍子に「開通」するだろうと期待して一日過ごしたが全然良くならず、翌日、耳鼻科を受診することに・・・
耳鼻科にて
先生 : 「あー、大分溜まってますね~。 今から取りますね。」
何やら棒のようなものがトンネルに入って行ったと思ったほんの数秒後、スカッ! と開通したような素晴らしい感覚が蘇る。
先生 : 「どうですか、聞こえるようになりましたか?」
自分 : 「はい、開通したような感覚です!! 良くなりました。」
先生 : 「ありゃ~、奥のほうまでいっぱい詰まってんな~ 全部取りますね。」
ゴソゴソ ゴソゴソ・・・
先生 : 「吸引しますね~」
ヒュヒュヒュヒュ・・・ スポッ!
先生 : 「これ、こんなに詰まってましたよ。」
自分 : 「先生、10年くらい前に別の耳鼻科の先生に、耳垢は取らない方が良いって聞いたんですが、取らないでいるとこんなに溜まりますよね。 どうすれば良いんですか?」
先生 : 「あなたの耳垢は軟らかいので湿性の耳垢ですよ。 これは日本人には少数派なんです。
耳垢は乾いたタイプの乾性と、湿ったタイプの湿性があって、日本人に多い乾性は自然に外へ出てくるので掃除しなくて良いですが、湿性の場合は時々掃除してやると良いんです。
ただし綿棒は奥に突っ込んでしまう可能性があるため、耳かき棒でやると良いです。」
先生 : 「湿性か乾性かは遺伝で決まります。 日本人は乾性が多いけど、欧米人はほとんど湿性ですよ。」
自分 : 「そうなんですか」( ほほう、俺は欧米人に近いのか )
先生 : 「アフリカもすべて湿性ですね。」
自分 : 「ふーん」( そ、そうなのか )
先生 : 「オーストラリアの原住民もすべて湿性ですよ。」
自分 : ・・・・・
先生は親切で話し好きな人であった。 耳垢に関する資料を一枚頂いた。 以下はその抜粋。
ちなみ乾性耳垢は こな耳、 湿性耳垢は ネコ耳 と呼ぶのだそう。
自分はネコか。 まあ、ネコは大好きだから良いさ。
資料によれば、縄文人はネコ耳が多く、弥生人はこな耳が多いそう。 こな耳(乾性耳垢)は、モンゴロイドのうち、新モンゴロイド、即ちシベリアのツングース地方から中国北部、朝鮮、日本(の特に関西地方)に多いのだそう。
勉強になった。 良い先生に出会えて、トンネルもすっきり開通! 気分は良いし、今宵も飲むか・・・(^-^)U
耳垢と耳掃除の件 まとめ
昨日、耳鼻科の先生から聞いた話と頂いた資料の要点を、備忘録としてまとめておく。
- 耳垢は酸性で殺菌作用がある。耳の中に適度な潤いを与え皮膚を保護している。むやみに取らない方が良い。
- 耳の中の皮膚は非常に薄くて傷つきやすい。掃除するときも優しく行うこと。
- 耳垢には乾性耳垢と湿性耳垢があり、遺伝により生まれつき決まっている。
- 乾いた耳垢(=乾性耳垢)の人は「こな耳」と呼ばれ、ほとんどの耳垢が自然に外へ出てくるので、滅多に掃除をしなくて良い。
- ペースト状の湿った耳垢(=湿性耳垢)の人は「ネコ耳」と呼ばれ、一ヶ月に一回程度、耳かき棒や極細い綿棒で優しく外に出すように掃除すると良い。
- 太い綿棒を使うと、耳垢を中へ中へと押し込んでしまう。
- 世界的には「ネコ耳」が主流であり、ヨーロッパ、アフリカ、オーストラリア原住民、アメリカの白人と黒人はほぼすべてネコ耳
- 北東アジアはネコ耳の人が少ない。 日本人は16.3%、 韓国人は7.6%、 中国北部は4.2%
- アイヌや沖縄の人は、ネコ耳の人が多い。
- 自分は、ネコ耳である。