藤七温泉の極上露天風呂に浸かる
八幡平東北で最も高所にある温泉
2023年9月8日(金)
八幡平散策の後は、車で5分ほどの藤七(とうしち)温泉で日帰り入浴。 ここは東北で最も高い場所にある温泉である。
宿は「彩雲荘」の一軒だけ。
自分的には・・・
登山またはスキーをして足が適度に疲れ、体も冷える ⇒ 温泉に入る ⇒ 風呂上がりにビールを飲む
・・という組み合わせほど幸せなことはないと思っている。(^^) 一人でもOKだが、友と一緒ならなお良い。
さらに温泉は源泉掛け流しの、硫黄の匂いプンプンの、白濁した湯なら最高だ。 八幡平周辺の温泉はまさにそれ。 中でも藤七温泉は泉質から雰囲気から温泉の帝王といって良い。(笑)
素晴らしい国日本に生まれ育ち、特に、こういうことが日常的にできる岩手県(内陸部)に住んでいるというのは、なんて恵まれているだろう自分は・・・
受付をしに中に入る。 日帰り入浴は650円。 日帰りで入れるのは朝8時から夕方6時までだそうで、これも非常に長い。 良心的ですな~
日帰りの人は一旦外に出て、大浴場入口から入っていく。
入口からして雰囲気あるが、通路もこんな感じで趣がある。 別名「古い」とも言うが、ここは「趣」で良い。
さて「脱衣所」でちょっとした「事件(笑)」が・・・
「脱衣所にコインロッカーがありますので貴重品はそちらをご利用ください。」
・・と案内があったので、それが頭にあり、「男湯」と書かれた暖簾の前にコインロッカーがあったので、この小さな空間が「脱衣所」なんだろうと勝手に解釈した。
時刻は12時頃で、他に客は誰もいなかった。
では・・ ということでそこで服を脱ぎ、脱いだ服を入れた手下げ袋を、貴重品もろともコインロッカーに突っ込んでパンツ一丁になったところで、ふと横を見ると、「女湯」と書かれた暖簾もあるじゃないか!
「男湯」の暖簾と「女湯」の暖簾とコインロッカーが一緒にあるこの空間っていったい?
と思った瞬間、女湯の暖簾をくぐって女性が現れた!
女性は瞬間的に「ハッ!」とも「アッ!」ともつかないような小さな声を上げて足早に立ち去る。 そこで愚かな自分はすべてを察したのであった。← アホ
なぁーんだ! この暖簾の先が本当の脱衣所なんじゃないか。 実際そのとおりで、戸を開けて中に入るとこうなっていた。
だよなぁ~ さっきのところは脱衣所にしては狭すぎたもんな。 でも秘湯だからこんなもんか・・ って勝手に解釈した自分が悪いんだよな。
それにしても「パンツ一丁」で良かったワイ。 さらに進行していたら・・(汗)
この「本当の脱衣所(笑)」にも、もちろんコインロッカーがあり、貴重品はそこに入れて一息ついた。
窓から外を見ると、これから行く、野趣たっぷりの浴槽群が見えた。
ちょうど誰も入っていないので写真撮っておこう。 パチリ
右側のほうもパチリ
自分はあまり目が良くないので気が付かなかったが、後で写真をみたら人が入っていた。 だから上の画像は人のところにモザイクをかけた。
脱衣所から入るとまずは内湯があり、外に出てスノコ状の通路を歩いて露天風呂に向かう。 露天の浴槽は全部で6つあり、1つは女性専用でその他は混浴。
5つの浴槽全部入ってみたが、一番高いところのは非常に熱くて入れなかった。 自分は熱いの好きなんだけどね・・
中段の3つはぬるめで、長く入るには丁度良い。
下の浴槽はやや熱めで、多分43度くらいかな? ここが自分的には一番気に入り、何度も出たり入ったり・・・
浴槽の底は木の板や泥になっていて、底からプクプクと泡が出てくる。 源泉が直接湧き出しているらしい。
場所によってはけっこう熱い源泉が湧き出しているところもあり、座る場所を変えることもあった。
体を沈めて目線の位置を湯の面に近づけると、次々に湧いてくる泡の一つ一つがUFOのようにも見える。 その大小無数のUFOたちが風に押されてあっちへ行ったりこっちへ来たり。
現れては消え、現れては消える無数の泡たちは一人一人の人間の意識で、泡を生んでいる大量の湯の塊こそがその本体であり本当の自分自身、誰にとっても本当の自分自身・・・
そう考えるようになったのは、今から44前にインドの浜辺のヒッピーパーティーでLSDをやってから。
なんだか今でもその考え方は変わらないなぁ~ というか、昨今は量子力学の研究が進んでミクロ世界や宇宙の本質が科学的に明らかになってきて、それに照らし合わせても、この考え方って充分に有りなんじゃないかな。
なんてことを考えながら、泡の行列を飽きずに見ていた。 当然のぼせてくるので湯から上がり、周囲に置かれた巾広のスノコにあぐらをかいて座る。
秋の風が、熱くなった体に心地よい。 温泉なので冷めにくく、しばらく心地よい湯冷めを味わってから再び湯につかる。 この繰り返し。 ああ、なんて贅沢な時間だ。(^^)
自分が来たのは12時頃で、そのときは人はまばらだったが、徐々に増えてきて出るときは十数人になっていた。
女性の場合は混浴って抵抗があるだろうから、ほとんどの女性は女性専用露天風呂に行くのだろう。 だから混浴っていっても実際は男湯みたいなモンだろう・・・ と、考えていた自分は、現状認識が間違っていた。
カップルが続々と混浴に入ってくるのである。 見たところ推定30代、40代、50代、80代と、様々な年代のカップルが入ってくるではないか。
なるほど、女性が混浴に入るための入浴着も様々なタイプが市販されているんだな。 これをまとい、パートナーと一緒なら、男が入っている浴槽にでも抵抗なく入れそう。 実際、楽しそうに会話したりして長湯している。なるほどな~
彼女たちがまとっていた入浴着は様々だが、おおむねこんな感じであった。↓
ちなみに内湯はもちろん男女別で、シャンプー、ボディーソープが供えられており、体を洗える。 3人分の蛇口がある。
湯の蛇口と水の蛇口があるので、自分で適当な割合で混ぜて使う。 湯はめっちゃ熱くて、水はキンキンに冷たい。 なので、どっちも直接そのままで体にかけると大変なことになる。