和賀岳
2014年10月19日(日) 天気 曇りのち晴れ 標高 1440m
秋田県側の『甘露水口』から薬師岳を経て往復 登りに4時間半 下りに3時間
薬師岳~小杉山間の稜線上から望む和賀岳
和賀岳にはじめて登りました(^o^)┘ 和賀岳というと、私の中では、『奥深くて長い。ワイルド。健脚向き。玄人好みの山』 というイメージでした。 でもそれは岩手県側から登る場合のことで、秋田県側からのルートのことを知ってからは、いつかは行ってみたいと思っていました。
幸い、最近は体調も良いので、行くなら今でしょ! ってことでイザ出発
盛岡方面から車で登山口まで行く場合の道順
国道46号を角館の5~6km手前、「真崎」の交差点から左折して県道50号に入り、
約2km進んで左折、広久内橋を渡って県道50号のとおり進む。
約1kmで「みずほの里ロード」の看板があるので、左折して「みずほの里ロード」と呼ばれる広域農道を進む。
以降、交差点があっても「みずほの里ロード」をはずさないよう進む。 (看板は整備されいる。)
斉内川にかかる橋を越えると「真木渓谷」へ入るための道路標識が見えるので、そこを左折すると、真木林道となり、最初は舗装だが、やがて砂利道となり、車で入れる一番奥が駐車場となる。
林道を走っているのは約25分くらい。
登山口から稜線まで
真木林道の奥の駐車場。 朝7時15分に着いたら、先行車が12台。 まだ数台停められそうな感じ。
車はここでストップだけど、登山するにはそのまま林道を歩いて奥に10分ほど進むと、登山口がある。
駐車場の隣には、登山口公衆トイレと書かれた立派な小屋があり、中を覗いてみたらトイレのほかに避難小屋のように宿泊もできるようだ。
(ページの一番下に、中の様子を載せています。)
これが登山口の標識。 ちょっと目立たない標識なので、ぼんやり歩いていると見逃すかも・・
『ブナ台』と書かれているが、普通に『和賀岳』とか『薬師岳』と表示してくれたほうが分かりやすいと思った。(ブナ台とは、登山道の途中にある地名のひとつ。)
最初はスギ林だけど、すぐにブナ林になる。 熊鈴を盛んに鳴らしながら登っていきますよ* ̄(エ) ̄)ノ
ここがブナ台というらしい。少しだけ広くなっていました。 この登山道は緩急を繰り返しながら登っていくけど、全般に、休むに適したところが少ない感じ。
ブナのコブが、樹名板のプレートを飲みこんでいる(;゜д゜)
しばらくは立派なブナ林を進みます。
小さな沢を斜めに横切ったところが「滝倉」という場所。 この沢が水場であり、ここから上に水場は無し。
さすがに豪雪地帯。 斜面のブナは、雪に押されて幹が曲がっています。
登山道はブナの落ち葉でいっぱい!
中腹から紅葉してました。
倉方に着いた。 稜線の「薬師分岐」までの4分の3くらい。 ここも少し平らになっていて休憩に最適。
倉方まで来ると落葉している樹木が多くなってきた。 ここからは尾根筋を登ります。
森林限界近くになり視界が開けた。 とはいっても、空全体に雲が垂れ込め、稜線にはガスがかかっていて展望悪し(-_-;)
テンション下がるなぁ~
でも天気予報によると、今日の朝のうちは曇りだけど昼には晴れるみたいだから、それを信じて登っていきます(^o^)┘
ここから稜線までは痩せ尾根の急登で道幅も狭く、このコースで一番大変な区間かもしれない。
稜線に到着。 本来ならここで和賀岳をはじめ素晴らしい展望があるはずで、ヤッター!と喜ぶ瞬間なはずだけど、ガスっててこのとおり。
風もあり、汗でびっしょり濡れた体には寒い。 ここでシャツを着替え、おにぎりを食べお茶を飲み、リフレッシュする。 そうこうしているうちにガスが風で飛ばされ、時々青空がのぞくようになってきた。
休憩を終え、歩き始めます。 薬師岳の丸い山頂が見える。
薬師岳山頂 ガスがだいぶ取れてきて、目指す和賀岳が姿を現しました。 すげー良いタイミング。 まるで私が稜線に着くのを待っていたかのようだ。(^^)
稜線上を和賀岳へ
さあここからは楽しい稜線歩き。 ちょうど見晴らしが良くなってきたし、道は平坦だし、最高!
薬師平付近から和賀岳をのぞむ。
これから歩く、小杉山~小鷲倉~和賀岳の稜線をのぞむ。 気持ち良さそうな縦走路だぁ~♪
和賀岳は重厚でカッコイイ! 紅葉はもう終わっていたけど、あと1週間早ければすごい光景が見えたかも・・・
笹に覆われた見晴らしの良い縦走路 今日のような穏やかな日はいいけど、強風の時は大変そうだ。
和賀岳への道は、全般に道幅が狭く、このように草が覆いかぶさって見えなくなっている箇所もしばしば。 道があることは分かるけど、石などがあっても見えないため、ちょっと緊張します。 トレッキングポールで草を軽く払いながら進みました。
小杉分岐に到着。 天気はすっかり回復し、青空が気持ちいい♪
来し方を振り返る。 薬師岳もだいぶ遠くになったような印象。
次のピーク、小鷲倉に向けてさらに進みます。 本当に気持ちの良い縦走路だぁ~
小鷲倉に到着
和賀岳へはあと30分強
和賀川源流の谷が深い! このあたり、本当に奥深き山々という感じ
羽後朝日岳を遠望 この山は登山道がないので、秘峰というイメージになっているようですね。 ここから見ると山頂部が尖っていてなかなかカッコイイ山です。
和賀岳が近づく。
天気はどんどん良くなってきた。 楽しい うひょひょ♪
あと少し・・・
こんな藪もある。 でも距離が短いから大したことない。
さあ着いた!
和賀岳の山頂です。 けっこう広くて、眺めは360度 最高!
和賀岳山頂からの眺め
山頂からの眺め 北方、大荒沢岳・羽後朝日岳方面 残念ながらこの先登山道は廃道のようです。
北東方向 去年登った、高下岳方面
南方 和賀岳主峰直下の「こけ平」を見下ろす 岩手県側から登ればここを通ることになる。
南西方向 歩いてきた小鷲倉・小杉山・薬師岳方面
さて、十分休んだので、帰路につきます。
帰路
仙北市方向 山肌の紅葉がいい
再び和賀川源流域を見下ろす V字に切れた深い谷が迫力あります。
稜線上は、帰り道もまた楽しい (^^)
何度も振り返る
笹原と和賀岳
薬師岳まで戻ってきた。 和賀岳も見納め。 今度は7月のニッコウキスゲが満開の時期に来たいなぁ
薬師岳から、南方の真昼岳と女神山を遠望 はるかに遠いなぁ~
薬師分岐から南方、すぐ近くの甲山(かぶとやま)と大甲(おおかぶと)を眺める
縦走路はあるらしいが、大甲方面の道は笹に覆われ、ほとんど手入れがなされていないようだった。
あとは樹林帯の道をひたすら下ります。 ブナの紅葉が西日を受けて美しかった。
駐車場帰着 午後3時40分 疲れた~
駐車場横の公衆トイレ棟を探索
外見はこんな感じ 立派!
和式・洋式・男性用(小)など トイレ有り
中はこのようになっていて、電気や水はないが、宿泊できるようだ。
ロフト梯子を上って2階にも行ける。
家路に向かう道路から・・・ 夕陽を浴びた甲山(右)
夕陽がきれいだ・・・
745 登山口(山道)
835 滝倉(水場)
920 倉方
950 薬師分岐 (おにぎり2個)
1020 発
1055 小杉分岐
1100 発
1130 小鷲倉
1205 和賀岳山頂 (サンドイッチ)
1240 下山開始
1400 薬師分岐 (おにぎり1個)
1410 発
1540 駐車場帰着
駐車場から和賀岳まで、登りに4時間半 下りに3時間
ほぼコースタイムどおりでした。