キリギリスの雑記帳
キリギリスの雑記帳

秋田焼山

2019年9月4日(水)     天気 晴れ  標高 1366m

秋田焼山
秋田焼山山頂直下の火口  硫黄の匂いプンプン


八幡平の秋田県側にある後生掛温泉から、秋田焼山を往復してきました。

後生掛温泉から毛せん峠まで

登山口になる後生掛温泉の駐車場。
温泉旅館の駐車場ではなく、八幡平アスピーテラインの後生掛温泉入口より数百メートル秋田側にあります。

大きな公衆トイレがあります。
広い駐車場だけど、「夜間宿泊禁止」と書かられていて、車中泊は禁止のようですね。

入口の注意書きを見ると、このトイレの利用時間は9時からだって!
8時半前だったので、入り口には鍵が掛けられていました。
登山するのは大抵早立ちなので、登山者の利便性はあまり考えていないようです。

でもここからほんの1kmほど秋田側に行くと八幡平ビジターセンターがあり、朝早くでもトイレが利用できました。

広大な駐車場。
平日の朝なんで、先行者の車は1台だけでした。

四阿もあるので、お茶タイムによさそうです。
さて、準備も整ったので出発! 朝8時半。
登山口のある後生掛温泉のほうへ歩いていきます。

以前は温泉旅館の中を通り抜けて登山口があるという面白いルートだったはずだけど、現在は改修工事中で、別のルートが案内されていました。

温泉旅館に向かって歩いていくと・・・

臨時の登山口がありました。ここから入ります。

本当にこんな熊がでたら怖い。
この山は、他の人のレコを見ても、ちょくちょく熊の目撃話がでてくるので、たしかに密度は高いと思われます。
今日は平日で先行者も少ない(あるいはゼロ?)と思われるので、熊鈴をさかんに鳴らしながら行きますよ~。 出るなよ出るなよ・・・

毛せん峠までは樹林帯の道。涼しくてよろしい。
前半は傾斜も緩やかで、歩きやすい土の道。快適に歩けます。
ただし木道がけっこうあり、朝は濡れているためすべりやすい。

立派なブナ林の中を進みます。 先行者がいた。高齢のご夫婦でした。

こういうのも雪国ならではだよね。

後半は傾斜も増し、転石が多くて歩きにくい区間が多くなりました。
秋田焼山の登山ではこの辺が一番つらいところかな。ぜぇぜぇ・・・

オオカメノキ実が最盛期。

やっと出ました。毛せん峠。
ここで森林限界を越え、一気に見晴らしが開けました。気持ちいい~!

解放感いっぱい!

ベンチもあるのでしばし休憩。誰もいなくて静かです。
目指す方向に火口が見えるんだけど、ここにいただけでもかすかに硫黄の匂いが漂よってきてます。

地図で見るとここまでがメインの登りで、ここから先は高低差の少ない楽しい稜線歩き・・・と予想してたんだけど、実際はwww

毛せん峠から焼山まで

シラタマノキがいっぱい!

初秋の定番。エゾオヤマリンドウ。

しばらく行くと、この先の全容が見えてきました。
楽な稜線歩きと思っていたのに、けっこうアップダウンあるじゃん。(-_-;)

避難小屋の「焼山山荘」まで来ました。中を覗いてみましょう。

すげー立派! 真新しい木材をふんだんに使った素晴らしい内部。きれいです。

2階もあるみたい。 仲の良い友達どおしで泊まったら楽しそう♪

しばらく行くとこのような分かれ道があり、「鬼ヶ城」と書かれた標識が立っているだけ。
これじゃ、どっちへいけば良いかわからない。

最初は左の道を行ってみたけど、なんだか途中で終わってる感じだったので、ここに戻って右の道を行きました。

もう少し分かりやすい案内に改善したほうが良いんじゃないかな~

いい感じの池のほとりを進みます。

見上げると大きな岩。 これがもしかして「鬼ヶ城」かな。

だんだん火口のほうへ向かっていく。 風景的には私好み。

火口のほとりに出ました。 かなり硫黄の匂いがします。
この看板を見たら怖くなった。 

すごい景色。 火口の奥のほうから「ぼこぼこ」という感じで何かが噴出している音がずっと聞こえます。

ズームアップ!
硫黄の結晶と思われる黄色の部分からガス(蒸気?)が噴出しています。

この荒涼とした雰囲気も大好き。

なんという植物だろう?

火口の全容

名残峠に着きました。 丁度良いベンチとテーブルあり。

しばし休憩。 誰もいないので静か。 火口から聞こえるかすかな噴出音と硫黄の匂いだけ。

焼山山頂へはこんなところを数分登ります。

この分岐を左に行くと山頂。 右に行くと玉川温泉へ。
今から思えば、玉川温泉へ下って、バスで後生掛温泉へ戻るという手もあったな~

焼山山頂はご覧のとおり笹薮を仮払っただけのスペースで、展望はなし。
まあ、事前に分かっていたので、取りあえず山頂には来てみた・・・という感じ。

帰路

名残峠のベンチに戻って昼飯。
だいぶ足が疲れた。 帰りの工程を見渡すと、もうせん峠までのアップダウンがめんどい。

帰路、避難小屋の外ハシゴの取付け方がよくないので写真に撮ってみた。
カネ折れ金物を下から取り付けただけじゃ、いずれ重さでこうなるジャン!

上のほうもこうなってた。

後生掛温泉に戻ってきました。 登山終了。

下山後のお楽しみ。
今日の温泉は後生掛温泉ではなく、5分ほどいったところの「ふけの湯」温泉ですよ。
外観は昭和の木造校舎みたい。(^^)

フロントで聞いたら日帰り入浴は4時までだって。
「4時まで受け付けすれば良いということじゃないのですか?」と聞いたら、
「いえ、4時までには出て下さい。」とのこと。 ひゃ~ あと35分しかないじゃん!

ここのお風呂は「内湯」、「露天風呂」のほかに、全くの野外になる「野天風呂」というのもある。
まずは内湯に入って髪と体を洗ったらもう4時になっちゃた。

あとで聞いたら野天は4時以降でも良いようだけど、けっこう距離があって帰りは緩い登りになっているようなので、もう登りは一歩もあるきたくない自分としては今回はパス。
後日、ゆっくりと温泉入浴のためだけにまた来よう! 楽しみは取っとかなくちゃね。

【 参考タイム 】
 830  登山開始
1020  毛せん峠
1040  発
1105  避難小屋
1133  名残峠
1143  発
1150  焼山山頂
1158  名残峠  昼食タイム
1230  発
1247  避難小屋
1320  毛せん峠
1330  発
1452  後生掛温泉駐車場着