鞍掛山の登山コースと
四季おりおりの山行記録
冬の鞍掛山頂上から・・ 眼前に大きく迫る岩手山
鞍掛山は岩手山の南南東、小岩井農場との間にある、標高897mの小さな山
登山口の「相の沢」(あいのさわ)から1時間強で登れる手軽さから、平日でもけっこう人が入っています。
コースはよく整備されており、危険個所はほとんど無く、入山者も多いので初心者でも安心して行ける山です。
ほとんど樹林帯ですが、頂上は展望が良く、岩手山が眼前に大きく迫るという楽しみ有り。
登山口には「たきざわ自然情報センター」があり、登山者用のトイレがあるから入山前に済ませられます。
冬でも登山者が多いため、道はしっかり踏まれていてラッセルすることもなく、健康管理のために歩く私にとっては、冬場の運動不足解消にとても貴重な山になっています。(^^)v
相の沢登山口から登りますが、コースとしては『西側コース』、『東側コース』、その先の尾根上の道、『遊々の森コース』があります。どれも途中で分岐または合流があります。
どの道を通っても、登りに1時間~1時間半程度、下りに40分~1時間程度
コースは明瞭で危険個所はなく、入山者も多いので、初心者でも安心して行ける山です。ただし熊対策だけはしっかりと・・・
登山口と駐車場について
登山口は、岩手県道219号線(網張温泉線)に面しており、小岩井農場まきば園から北に向かい7kmほど。
駐車場は広々としており、乗用車150台くらい停められそう。 それでも天気の良い休日はほぼ一杯になることがあります。
すぐ上に「たきざわ自然情報センター」があり、管理人さんが常駐しています。
駐車場と、たきざわ自然情報センター
トイレについて
登山口の「たきざわ自然情報センター」と、相ノ沢キャンプ場のトイレが利用でき、どちらも100円の協力金をお願いする箱が設置してあります。
相ノ沢キャンプ場は駐車場の東側に隣接しているので、トイレまでは歩いて数分。
相ノ沢キャンプ場のさわやかトイレ
熊対策について
熊はどこにでもいます。 コース上には何カ所か写真のような熊除けが設置してあるので、ガンガン鳴らしていくのも効果的でしょう。
登山者が襲われることは滅多に無いとはいえ、過去には鞍掛山でも12月なのに登山者が熊に襲われたことがありました。
熊鈴は必須といって良いでしょう。 ただし休日は登山者が多いので、忘れてきてもあちこちでチンチン鳴ってますが・・・
熊スプレーといってもヒグマ用はデカイですが、ツキノワグマ対策ならこのような中型サイズで良いのだそうで、軽くて小さいために腰ベルトに付けて歩いてもほとんど気になりません。お勧め。
万一のときに最終的に身を守る術を持っているというのは安心感が違います。
冬場の足拵えについて
鞍掛山は冬でも登山者が多いため、道はしっかり踏まれていてラッセルすることはほとんどありません。
実際に冬の鞍掛山では、スパイク長靴の人が多いです。
登山靴にアイゼンなんて装備をするより、スパイク長靴のほうが断然便利ですよ~♪
下山後の温泉について
以前は登山口から1分のところに市営の温泉施設があったのですが2022年現在は閉鎖されており、近いところでは登山口から西へ8kmほどのところにある休暇村岩手網張温泉
温泉館があります。
<受付時間> 9:00~17:00(土・日・祝・年末年始は18:00)
<料金> 大人600円 小学生310円
⇒ 休暇村岩手網張温泉ウェブサイト
コースごとの紹介
西側コース
登山口からすぐに山道に入っていくコースで、一番よく歩かれています。
出だしは「たきざわ自然情報センター」前からの、「どんぐりの森コース」という遊歩道と平行しているので紛らわしいですが、どちらを行ってもやがて合流するので問題ないです。
緩やかな道を20分ほど歩くと、「遊々の森コース」との分岐点に出ます。
分岐点
直進すると「遊々の森コース」。 西側コースは右に行きます。するとコース中で一番の急登が現れます。
これを登り切ると広い尾根上の平坦地。 ミズナラの木々に囲まれた幸せな散歩道を行くと、展望台が現れます。
尾根上の平坦な道と、その先にある展望台
さらに平坦道を行くと一旦沢に下り、小さな橋を渡ると、東側コースと合流します。
沢を渡る橋
尾根上の道
東側コースととの合流点から先は、春(5月)にはカタクリの群落が見られます。
ここから緩く登っていくと再び尾根上に出て、少し平坦地を歩いた後、さらにユルユルと登っていきます。この尾根上は樹林帯ではあるものの明るい感じの道で、岩手山が見える場所もあります。
尾根上の道と、頂上直下の階段
頂上直下から急な階段になり(距離は短い)、登り切れば頂上です。頂上は展望が良く、眼前には岩手山が大きく迫り、振り返ると姫神山や早池峰山、乳頭山や和賀山塊も望めます。
頂上の広場
東側コース
最初は登山口から東に延びる平坦な林道を歩きます。 林道は面白くないですが、市営相ノ沢牧野に面していて、林道と平行して牧野の端のフェンス沿いにある歩道を歩くと景色(=牧場)も良く、楽しいと思います。
牧野の端の歩道
1kmほど歩くと左側に登山道入口があり、大きな案内板があります。 ここから山に入り、巾の広い単調なつづら折りの道を行くと西側コースとの合流点に出ます。
東側コースはコースが単調なので私個人的にはあまり歩きません。
登山道入口の看板と、東側コースの単調な道
遊々の森コース
西側コースを20分ほど歩いたところにある分岐点を直進すると「遊々の森コース」です。
時間的には一番早いと思いますが、勾配のほとんど変わらない、単調な緩い道が長く続いた後、鞍掛山頂上と岩手山登山口(馬返し)との分岐点に出ます。
分岐点から先は徐々に急になり、頂上直下はかなりの急勾配です。
遊々の森コースの緩い道